バスが苦爆は痛
2009/11/19/21:00:00(Thu)
地元の西鉄バスが窮地に立たされているそうです。バスは非常に公共性の高いものですから、無いと困ります。とはいえ、普段から路線バスを利用しているかどうかというとやはり微妙なわけで。バイク買ってからはほとんどバイクだもんなあ。明日あたりも天気次第で軽く出かけようと思ってましたし。で、私は知らなかったんですが、西鉄バスは基本的に路線バスは慢性的に赤字で、ドル箱である高速バスの売り上げでカバーしていたんだそうです。この体勢はそれなりに機能していて、西鉄バスは2年前くらいだったか、バスのモデルチェンジをしています。まだ不況じゃなかったからなー(苦笑)。このモデルチェンジ、順次以降ということで着々と進んではいますが、言われてみると旧型もまだ走っています。あまり順調では無いようです。そんな西鉄バスが事業縮小で既存路線もいくつか撤廃するということです。運転士の新規採用も当分無し。なんでこんなことになってしまったのでしょうか。路線バスはいつも赤字なわけですから、何がダメになったかというと高速バスの収支が急激に悪化したってことらしいのですね。その最大の要因がETCの休日割引であると昨日くらいの読売新聞に乗っていました。これがいまいちピンと来なかったのですが、ただ単純にETC割引の恩恵でマイカーで出かける人が大幅に増加してしまったため、必然的に高速バスの利用客が少なくなった。ついでに高速道路にマイカーが溢れてしまい、割引の適用される休日は大渋滞。バスは渋滞しているからといって横道に入ってはいけないため、もうどうしようもない。ゴールデンウィークの収支は12%減だったとか。ってことで、西鉄バスに限らず九州圏内のバス会社はのきなみ悲鳴をあげていて、足並み揃えて「割引なんとかしてくれ」と陳情しているそうな。
これはねじくれた話ですよね。そもそもETC割引は「みなさん休みの日はおでかけしてお金使っちゃいましょうねー」ってことで始まったはずなのに、それがバス会社の経営を圧迫して路線廃止に追い込んでしまう。廃止された区間の人間も被害を受ける事になる。どうしたもんでしょうか。当面割引をやめるという話は無いそうなので、西鉄バス……というかバス会社は全国的に現状のまま経営改善に取り組まなくてはなりません。そうするとやっぱ赤字の大きい路線は廃止ってことになっちゃいますよね。名案ってのは一つのアイディアで複数の問題を一挙に解決出来ることを指して言うそうですが、なんか良い方法は無いものでしょうか。私はダメですね。全然思いつかない。ただ、バスってのは公共性の著しく高い事業ですから、無くなってしまうと本当に困ってしまいます。いざとなったら自治体が支援するということになるでしょう。それが最善ってことを言うつもりはありませんが。
ああ、そうそう、バスもダメですけど、タクシーもかーなーりー痛いだろうなあ。タクシーに関しては不況になる前からぜんぜん良い話を聞かないくらいですし。
スポンサーサイト
comment
[ Pagetop ]