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Q.E.D.証明終了(37) (月刊マガジンコミックス)

Q.E.D.証明終了(37) (月刊マガジンコミックス)Q.E.D.証明終了(37) (月刊マガジンコミックス)
(2010/10/15)
加藤 元浩

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 なんか妙に久々な気がする「QED」と「CMB」。今回は「QED」のレビューです。

 第七十二話「殺人講義」
 プロファイリングの話。この手の犯人想定のエピソードで「こんないい加減でいいのか」と思ったのは「踊る大走査線」の映画の奴ですね。あれはむしろ逆に想定した連中の無能さを表現するためのものだったんでしょうが、だとしたら効果的過ぎる。
 今回の講義はあくまで試験的なものということで、参加者がえらい少ない。作中ではルーティン・アクティビティという内容に触れていて、人物や場所・時間などが揃ってしまう事で犯罪を誘発してしまう地理的な状況から見た理論。確かにそういった場所はある。「あの辺歩くの恐いな」という雰囲気は、犯罪の被害者・加害者で受け取り方が変わって来る。加害者なら「ここはやれんじゃね?」とか思ったりするのでしょう。今回の事件も陸の孤島的な条件が揃ってしまったことで決行されたのではないか、と言える。でも陸の孤島系は関係者が限られてしまうから本当は止めといた方が無難なんですよね。実際には外部の人間の可能性を示唆する工作も必要。「金田一少年」だとそういう手が結構多い印象があります。外部のようでいて内部の人間みたいな。いずれにせよプロファイリングはデータの積み重ねが重要なんだからそういうの集積するのが好きな日本人向け……のようでいて、解析がヘタクソだから逆に駄目か。
 誕生日問題ってのはなかなか不思議ですね。確かに感覚的に考えたら23人程度で同じ誕生日の人間がいる可能性が五割を越えるって感じはしない。そもそも私、同じ誕生日の知り合いすらいないしな……いや、これは私が相手の誕生日を聞いたりしないからか。「競馬じゃ儲からないわけだ」というか、そもそもギャンブルは儲からない。もちろんパチンコ、パチスロだって同じ。あれこれとパチ系攻略雑誌も出てますが、情報を集めて攻略作業をきっちりやらないと勝てないってのもどうなのかなーって感じがしますよ。敷居が無駄に高い。
 事件としての今回の話は惜しい。かなり惜しい。燈馬君は普段積極的には事件に介入しない。介入する時は「自分が介入しない事で事態が悪化する可能性がある」時だけ。今回はそういうケースだった。部屋の並びを利用したトリックは充分使用に足るものではあるんですが、扉のアレをつけかえるってそう簡単に出来るわけねーだろ。この事件は偶然性も高く準備とかも出来なかったからなおさらの話です。ただ、逆に言えば準備出来る状況を作れていたのなら非常に効果的なトリックになりえた。部屋の並びを知る者を限定する必要がありますけどね。今回は管理人が戻って来てちゃんと捜査もすればバレバレなわけで……ネタの組み立てを誤った感じがします。
 孤島系の殺人事件ってのは先も書いた通り容疑者が限られてしまうから現実的ではない。嫌疑を逃れる手段というのも一時的な物に留まり、きちんとした捜査をすればバレる可能性が高い。それでもやるなら連続殺人を決行しなければならず、標的を殺害し尽くすまで自分に対する嫌疑を逸らしておければそれでオッケーという場合のみです。目的を果たした後はもう捕まっても良いというくらいでなければ。孤島系は事件を起こしてその後も逃げ延びるってのには向かないんですよね。
 今回のラストのように「大穴は外れる」。外れるべくして外れちゃった、と。

 第七十三話「アニマ」
 なんか可奈の胸が妙に大きく無いか? 巨乳レベルにデカくなってるような。今回は妙に詳細なアニメ制作スタジでの話。ここまで詳細だとおそらく取材してるでしょうね。「QED」で殺人事件以外の事件を扱うのってはまったく珍しく無いことですが、アニメ制作スタジオを舞台にこんな話を作り上げてしまうとは。なんというかな……ほとんど加藤元浩氏の一人ジャンルになっちゃってる気がするんですが。出版不況で本が売れない状況で殺人以外の事件を取り扱っても訴求力が無いってことでしょうか。漫画で二番煎じをやっても「QED」以上に育てるのは難しいってのも事実ですけどね。週刊ペースでやれる内容じゃないから。
 ミステリは魅力的な謎の提示と、速やかな解決のふたつが組み合わさってこそ作品としての価値を持つようになる。主に後者の問題で「殺人講義」の方は微妙な感じになりました。「アニマ」は普通誰も扱わないアニメの原画を被害者にすることで独自性を持たせ、なおかつ雪宮の奇妙な行動でそれを後押ししている。事件としてもちゃんと論理で解決出来る説得力がある。おそらく他の漫画家では単発で今回のような話を作ることは出来ても、連載として継続した流れの中で生み出すことは出来ないでしょう。これは褒め過ぎとかそういうことではなく、もう既に加藤氏の制作姿勢がミステリ特化されていて、こういう話を作り出すプロセスを身につけているから、ということです。ある意味プロ的であると言えます。
 でもって日本のアニメ業界の夢のある部分と超厳しい現実の部分も描いている。実際酷いらしいですね、この業界。経験と実績によるキャリーアップがほとんど無いそうです。バイトとかとかけもちしないと喰えないけど、けけもち不可能なほどハードでもある。アニメスタジオの地方分散傾向は東京じゃやってらんねーよ!ということもあるっぽいです。今回の話に出て来てる人物はそんな原画月収8万期を乗り越えて来てる人たちですが、そこを越えたから収入的にもう安定だってことでもない。それでもこだわりをもって海外に動画を発注せず内製でなんとかしようとしてるところもあります。「生徒会役員共」のゴーハンズとかもそうですね。これだけ厳しい状況でアニメ作って叩かれるんだから、精神的にタフでなきゃ生き残れないわな……。「アニマ」はその心の折れる瞬間をリアルに描いているのが恐い。
 でもこれ、縛るんじゃなくて捻る部分だけでも外した方が良かったんじゃ……。
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