fc2ブログ

宮上日陽のオールレンジアウト

あれこれ徒然と語る日記ブログ

プロフィール

宮上日陽

Author:宮上日陽
毎日ペプシスペシャルを飲んでる摂取カロリーの気になるお年頃なヘタレ雑食ゲーマー。

【2015年のプレイングゲーム】
3DS ゼノブレイド
WiiU ゼノブレイドクロス
艦隊これくしょん

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

amazon

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

今週と先週の仮面ライダーカブト

第31、32話

 感想を書くタイミングを失っているうちに一週間が経ってしまい、結局二週まとめてのレビュー……これを何度繰り返したことか(苦笑)。先週なんか内容が濃くて書きたいこととかいっぱいあったのにこの体たらくでちょっと申し訳ない気分です。今回は二話を別個にではなく、まとめてレビューしちゃいたいと思います。
 最近神代が急激に萌えキャラ化していると感じているのは私だけでしょうか。ミサキーヌにバイト先でソバを振る舞おうとして「私はかけそばしか食べない」とあっさり断られ自ら究極のかけそばを探す行脚に出てようやく発見。至福の気分に浸っている時、ほんとに偶然同じ店に入った加賀美に「お前、それソバじゃなくてうどん……」。どうやったらソバとうどんを間違えるのかという疑問点はこいつがラーメンを知らなかったことから解決出来ます。ようするにソバもうどんも知らなかったがゆえに、和風の麺料理の総称をソバだと思い込んでいたのですね(苦笑)。そこから考えるに、神代のバイト先はソバオンリーなのでしょう。
 「俺は友情でも頂点に立つ男だー」。総てのワームは俺が倒すとか言ってたくせに、ワームの待遇を相手に戦う最中加賀美の助勢を受けての台詞がこれ。この瞬間神代にとって加賀美は「カガーミン」となった(爆笑)。ミサキーヌ、カガーミンときたら次はタドコローンか? まあこれは加賀美から自分たちは互いに家族を殺され、その恨みからワームと戦っているという境遇を聞かされたからかもしれません。これが無かったら今でも神代にとっての加賀美は「ガタックに変身出来る名前も覚えてないどこぞの男」だった可能性大。つまり神代にとっての対人関係キーワードは親近感というわけだ。たとえば愛するペットをワームに殺された子供に大して妙に優しく振る舞うとか、そういうこともあるかもしれない。
 そんな萌え神代の正体が神代自身仇と狙うスコーピオンワームそのものだということを知ってしまった加賀美はもちろん苦悩します。加賀美にとっては知りたくもなかった事実です。ほんとに唐突になんの脈絡も無く知ることになってしまっただけに、さあ大変。しかも加賀美は神代が本質的に善人であることを知っています。しかもあれこれ探りを入れた結果「神代は自分がワームだと気づいていない」と考えるしかなく……。加賀美も弟の仇であるワームは総て倒すと心に誓った男です。また弟絡みのエピソードから「姿がそっくりで記憶を受け継いでいようが、結局はワーム」だと悟っているはずです。それでもなお悩んでしまうのは神代の自覚の問題が大きいのでしょう。今のところ神代化したスコーピオンワームが人を襲ったという描写もありませんし。ただ神代の場合、ワーム化してる時の記憶がとても曖昧らしく意識も薄らいでるようなので、知らず知らずのうちにやってしまうという可能性は残されている。
 この加賀美ー神代ラインが生まれたことで、いずれ神代=スコーピオンワームと決着をつけるのは加賀美の役目になったような感じです。根は純朴という点で共通している両者の今後は「カブト」の大きな見所になりそう。爺が神代=ワームという事実を承知しているのも見逃せない。
 本来ならワーム関連で加賀美が悩んだなら天道に相談するはず。ところが加賀美にはそう出来ない理由があった。なぜなら天道はワームを見れば必殺の信念の元非情に徹し、情けをかける余地がない。この間の料理人のエピソードからもそんな面が見えました。「こりゃ神代の正体を教えたら今すぐにでも飛んで行って倒してしまう」と感じてしまっても無理ありません。ところがその苦悩に天道も直面することになった。追いつめられたひよりが渋谷隕石の欠片と反応を起こし、ワームへと姿を変えてしまった! もちろん加賀美はボーゼン。こうなったら神代どころの騒ぎじゃない。
 ここでネタバラシ。天道は「おばあちゃん」に引き取られるまでは日下部姓を名乗っていた。つまり天道総司と日下部ひよりは兄妹となる。しかし天道が幼い頃に彼の両親はワームに襲われ殺害されてしまった。ワームは両親に擬態し、日下部夫婦と入れ替わる。そしてこの時母親は妊娠していた。このお腹の中の子供がひより。以前にワームはプラントを作り卵を守りそこで繁殖するというエピソードがあったが、ひよりはそれとは違い母体から生まれた特殊な例になる。両親ワームはひよりを育てる中でワーム関連の話題をいっさい出さなかったらしく、ひよりは自分がワームだという自覚無しに今まで育って来た。両親の仇を許せない天道は渋谷隕石落下時に彼らと接触し、ひよりの前でふたりを殺害する。つまり、ひよりにとっての実の親で育ての親を殺害した。ところが天道はこの時初めて妹がいることを知ったらしい。彼はワームから生まれた妹=妹はワームである可能性が高いことを知りつつ、「おばあちゃん」の元で長い時間を待った。その目的は自分の手でひより以外の総てのワームを倒すことでひよりの安全を確保する。どうやら第一話からそのスタンスで徹底されていたらしい。同居している樹花は天道家本筋のお嬢さんってことのようで。
 ここで整理すると、天道はひよりがワームである可能性を承知していた。しかし実際にその姿を見ていないため、100%そうであるとは言い切れない状態で、いずれ確かめるつもりではあったはず。やっと確認出来たと思ったら加賀美にも同じ光景を見られてしまった。ここが計算外。天道はひよりに関してはすっかり盲目になっていて、彼女の正体を知る者は自分ひとりだけでいいと考えている。ゆえに場合によっては加賀美の抹殺も辞さない。ところが他にもひより=ワームである可能性を示唆する者がいた。それが加賀美の父、陸である。ふたりが対峙した時に陸の語った「この世でたったひとりの妹」とは樹花ではなくひよりのことだった。だからこそ天道はその時「マスクドライダー計画は俺が考えてたよりも根が深い」と感じた。
 そうなると天道は将来的に陸と戦うことも視野に入れているはず。組織としての力を手中にしている男にひよりの秘密を知られているのはあまりにまずいからだ。でも「親父が料理対決の審判をやってたことに何かこう、感じるもの無かったのか」ということもあるけど(苦笑)。そう考えるとあれは面白かったけど問題のある描写だったなあ。
 とにかく正体が判明した今、ひよりの身柄を早急に確保しなければならない。天道はハイパーカブトとの連携でひよりを倒したように見せかける。そうしておいて彼女を「おばあちゃん」の元へ送り届け、平和に暮らさせるはずだった。ところがどっこい、身柄を確保しお互いの関係について告白したのは良いものの、またもや加賀美にバレてしまう。ついでに黒姉さんにもバレてしまった。しかもなぜかゼクトの三島までこのことを知ってしまう。はて、ひよりをワームと見抜いていた姉さんはともかく三島はどうやって知ったんだろう? かくして天道、ゼクト、お姉さんの三つどもえひより争奪戦が始まってしまった。ここで三島が切り札として使って来たのは仮面の男+ハイパーゼクター。仮面を外したその素顔は天道総司その人だった!
 映画との関係、天道がなぜか最初からベルトを所持していたこともあって「仮面ライダーカブト」がタイムループ物のストーリー骨格を持つという予測はかなり早い段階から立てられていた。ここで天道総司がふたり登場したことによってその裏付けがとれたと言える。仮面の天道はいったいいつからあそこでとらわれていたのか。あの天道は「いつの時代」の天道なのか。また今回無言の連携を取ったハイパーカブトの中身もやはり天道なのか。今の天道がハイパーカブトが出現して暗躍しているというのにほとんど放置しているのはその正体に心当たりがあるからだと思われる。
 天道夫妻殺害とワームの存在の件もある。加賀美の知識では「ワームは渋谷隕石に付着していた細胞が活性化して生まれたもの」となっている(普通の一般人はそんなことさえ知らない状態だと思う。加賀美はゼクトのメンバーだから)。しかし天道夫妻はそれよりもずっと前に襲撃を受け殺されていた。これによってワームの常識は根底から覆ることになる。神代やひよりの件で頭がいっぱいな加賀美は、一連の事実を知ってもそこまで考えが及んでいないようだ。一説によるとワームはやはり渋谷隕石からもたらされたもので、誰かが過去へタイムスリップする時にワームの卵を持ち帰ってしまったとかなんとか。うーん、これじゃ人造人間セルのパターンだ(笑)。
 仮面ライダーカブト天道総司はひよりを守る者。仮面ライダーガタックは謎の中核である親父の息子ではあるが視点を視聴者と等しくする者、仮面ライダーサソード神代剣はワームの悲哀を体現するもの。仮面ライダーザビー影山駿(字はこれでいいんだろうか?)は何も知らないゼクトの手ごま。……はて、仮面ライダードレイク風間大介の役割は? ぶっちゃけ物語になんの関係も無いね。これからどう使うつもりなんだろう。
 先週から恐ろしい速度で動き始めた仮面ライダーカブトの物語。今までわりとまったりとしたペースで伏線らしきものはあっても大きく話が動くことはなかった、その状態が一変した。どう見てもこれは予定通りの加速としか思えない。だいたい毎年30話あたりから話を動かすのは平成ライダーの恒例なので、逆に言えば今までは話を動かす気が無かったのだということになる。今年の映画が本編と密接なつながりを持ち、それでいながら公開が例年より早かったことも見逃せない。少なくとも映画の脚本を書いている時点で「カブト」のタイムループの構造、ひよりがワームであること、仮面の天道の存在、渋谷隕石事件の真相などの方向性は定まっていたのだと思われる。私は「仮面ライダー龍騎」のファンだけど、同じ時期の龍騎が長期的な展望を持って制作されていたとは少しも考えていない。「龍騎」は行き当たりばったりがキャラの魅力に助けられなんとか上手くいった作品だと思っている。こうしてそれなりの想定を持って描かれている平成ライダーは「クウガ」以来なのでは? そう考えると今後料理対決やドレイク編のような本筋とあまり関係ないエピソードは姿を消し、毎回怒濤の展開を迎えることが予測出来る。こりゃ今後は見逃せない。考えてみるとハイパーカブトが出現してもうそこそこの期間がすぎている。新フォーム出現にこれだけの時間をかけた平成ライダーも珍しい。ただ今の天道がハイパー化するとして、ハイパーを使ってまで倒さなければならないような強すぎる敵が今のところいない。そこが気になる。「555」のラッキークローバー、ドラゴンオルフェノクに相当する存在をこれから出して来るつもりかな。それとも黒姉さんにその役割を託すつもりか。そのわりには彼女のバトルシーンがやや少なめのような気もする。
 それにしても勢いが激しすぎるな。あと4ヶ月放送期間があるのに、もうちょっとで最終回って感じだ(笑)。今までわりとコメディタッチで描かれて来た「カブト」だけど、天道の戦う動機、神代ワームと爺の関係、加賀美陸の野心&三島と、むしろ過去の平成ライダーからは考えられないほど異常な執念、妄執といったものに支えられているのがわかる。普通これだけの激情が交錯すると、最後は破局を迎えるものなんだけど……なんでかというとハッピーにまとめるにはもの凄い技量と緻密なシナリオ展開が必要だから。ちゃぶ台ひっくり返す方が楽だもんね。
スポンサーサイト



comment

管理者にだけメッセージを送る

Pagetop ]

trackback

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

仮面ライダー龍騎『仮面ライダー龍騎』(かめんライダーりゅうき)は、2002年(平成14年)2月3日から2003年(平成15年)1月19日までテレビ朝日系で毎週日曜日8:00 - 8:30に放送された、東映製作の特撮テレビ番組一覧|特撮テレビ番組、及び主人公のヒーロー名。テレビシリ
  • by:仮面ライダー!情報局
  •  | 2007/08/10/11:51:32

Pagetop ]